Column No.5
注文住宅づくりで見積もりを取る際のチェックポイントとトラブル対処法
家づくりをすることになったら、土地代や建築費用など様々な見積もりをとることになります。
そんな家づくりや注文住宅を立てる場合、複数の住宅会社に見積もり頼む「相見積もり」をとる人も多いでしょう。
そこで、家づくりの費用についての見積もりを出してもらった場合、見積書のどこをしっかりチェックしておくべきなのかというポイントや、費用や見積書について住宅会社とトラブルになった際の対処法についてご紹介します。
家づくりの費用の見積もりとは
家づくりにおいての見積もりは、まず、以下の流れで概算見積もりを出してもらいましょう。
・理想のプランを伝え、おおよその概算見積もりを出してもらう
・家づくりの総額の見積もり金額を出してもらう
家づくりは人生においてとても大きな買い物になります。
まず自分たちがどんな家を建てたいのか、そして家づくりにはどのくらいの予算が必要なのかを把握する必要があります。
まずは住宅会社に、建てたい家のイメージを伝えて、概算予算を出してもらうこともお勧めです。
家づくりをしようと思った時は、建築費用やローンのことなどわからないことがたくさんあります。
そこで、家づくりにおいての概算見積もりを出してもらうことで、理想の家を作るためには大体どのくらいの予算が必要なのかということがわかってきます。
その後、しっかり細かな見積もりを出してもらうようにすると、どこにお金がかかっていくのかなど、家づくりの流れとともに把握しやすくなります。
複数の住宅会社からの見積もりのチェックポイント
家づくりをお願いする発注先をどの住宅街者にするのかを決定するためにも、気になる複数の住宅会社から見積もりを取る必要があります。
見積もりを取る際のチェックポイントは、主に以下の点です。
・どんなプラン内容で、どんな見積もりが出ているのか
・グレードやブランドはどのランクのものなのか
建築資材のグレードやブランドは、各住宅会社によって値段にも幅があります。
そこで、だいたいどこの住宅会社にも同じグレードや同じようなプランで見積もりをとっていくようにお願いことが大切です。
「ここの会社はラグジュアリーな家づくりが得意そうだから、ラグジュアリーテイストで」
「ここの会社はリーズナブルな家づくりが得意そうだから、予算も抑えて」
など家づくりの主旨に一貫性がなく見積もりを出してもらっても意味がありません。
家づくりをする際の予算や、家のテイストなど、自分の出す条件は同じかそれに近いもので、各社に見積もりを出してもらうようにしましょう。
見積もり書に隠された裏の意図とは?
実は、住宅会社はすべてのお客さんからの発注を受けるわけではなく、場合によっては依頼を断る場合もあります。
断る理由としては、自社の予定が合わないこと、施主が提示する予算と合わないこと、様々な理由でトラブルになりかねないと予測した場合などが挙げられます。
「今、暗に施工依頼を断られているのかな?」と思われる見積書は、以下のようなポイントがあります。
・見積もり金額があまりにも高すぎる
・見積もりをお願いしても、一向に連絡ない
・見積もり書が出来上がるのがとても遅い
見積もりの金額が、明らかに他社よりもあまりにも高めだった場合は、施工を暗に断っている可能性があります。
住宅会社などは、評判が命であることが多く、断る際にも非常に配慮して断るようにしています。
そのため、施工の依頼をストレートに依頼を断る住宅会社は少なく、見積書に高い金額を提示して遠回しに断るケースがあるのです。
また、見積もりをお願いしても一向に連絡が来ない、出来上がるのが遅すぎるなどの場合も、その依頼を受けたくないという意向があるケースがあります。
もちろん見積もり依頼が重なっており、単純に予定が詰まっているという場合もあります。
「なかなか見積もりが出来上がらないな」と思うのであれば、一度見積もりの催促をしてみましょう。
それでもなお見積もり書が出来上がらない場合は、別の住宅会社をあたってみることをお勧めします。
見積もり書と実際に支払う金額は違う場合もある
注文住宅の場合、設計や設備に関して施主側の要望が増えてしまうことや、設計仕様にこだわりが出てきたことで、当初の見積もり予算オーバーになってしまうことは多々あります。
しかし、きちんとした話し合いなどがない中、いつの間にか予算が大幅にアップして、見積もり金額とは程遠い金額に跳ね上がってしまうというトラブルもあります。
トラブル例
「建築士に住宅の設計を頼んだが、予算を大幅にオーバーしてしまった。契約解除したい」このようなトラブルは多くあります。
このようなトラブルを避けるためには、見積もりを出してもらって施工依頼をしたら住宅会社任せにしないことが大切です。
こんな家にしたいという要望はしっかり伝えながらも、予算に合わない場合は内容の見直しを図ることも大切です。
家づくりの最中は、住宅会社と一つ一つの内容や進行度合いを確認しながら、流れをしっかり把握しておくようにしましょう。
まとめ
家づくりにおいて業者から見積もりをとった際の、見積もり書のチェックポイントやトラブル対処法についてご紹介しました。
家づくりをするのであれば、自分の想定する予算内で、理想に限りなく近い家を建ててくれる住宅街者と出会いたいですよね。
そのためにも、複数の業者から見積もりを取り、じっくり比較検討してみましょう。