注文住宅を建てることになったら、住宅の完成見学会や住宅展示場を見に行くという人も多いでしょう。
実際に家を見ることができる完成見学会や住宅展示場では、家づくりのイメージを大きく膨らませられます。

そこで、見学会や住宅展示場に行くときは、どんなところに注目したらよいのか、利用ポイントや注意点についてご紹介します。

見学会とは？

一般的に住宅の見学会とは、実際に施主が建てた家を、厚意によって引き渡し前に見ることができるものです。
見学会は「完成現場見学会」とも呼ばれ、住宅会社が宣伝用に作ったモデルハウスとは違い、実際に住むための家の内覧ができることが大きな特徴です。

通常の住宅展示場のモデルハウスは、規格化されたデザインのものが多くなってしまいます。
一方、完成現場見学会では、施主の理想を形にした住宅になりますので、通常のモデルハウスとは全く違うものになります。
資材のグレードや間取りなども違うため、「自分たちの理想の家を作るとしたら、こんな感じなのかな」と言う想像がしやすいです。

また、自分のイメージする家を見ることができると、住宅会社がどこまでこだわりを持って理想の家に近づけてくれるのか？ ということもわかります。

見学会を利用するときのポイントと注意点

完成現場見学会は、個人の家を厚意によってシェアしてくれています。
内部を傷つけないようにすることはもちろん、壁や各設備、家具などには触ることができないようになっている場合が多いです。

そこで、お子さん連れの参加を好まない工務店もあるようですが、そんな工務店ばかりではありません。
完成見学会への参加を希望する場合は、まず主催する工務店に相談してみましょう。

その際の対応で、お子さんやご家族にやさしい工務店かどうか、判断できる材料になるかもしれません。

※完成現場見学会は全ての家で実施されるわけではなく、施主の厚意と住宅会社のタイミングによって開催が決定します。
住宅会社によっては全く見学会を実施しないこともあります。
実際に住む家を見ることができるチャンスは貴重ですので、まずは住宅会社に「近いうちに完成現場見学会の予定はあるのか」ということを聞いてみるとよいでしょう。

住宅展示場とは？

住宅展示場は、一社あるいは複数のハウスメーカーや工務店などの住宅会社が、一定のエリア内に販売促進や広告宣伝のためにモデルハウスを建てて展示している場所です。

モデルハウスは無料で見学することができ、実際の家を見ながら家づくりのイメージを膨らませることができます。
複数の住宅会社のモデルハウスが並ぶ住宅展示場の場合は、住宅展示場に行くと何社かのモデルハウスを見ることができるため、各住宅会社の特徴や品質などを比較検討しやすいというメリットがあります。

また、ハウスメーカーによっては構造や工法を売りにしていることもあり、お部屋同様に構造体現場を見ることができる場合もあります。

住宅展示場では、営業担当の人と接触することが可能ですので、予算に応じたプランを提供してもらうことや、細かな質問をすることも可能です。
住宅展示場では家づくりに関しての各種イベントも実施されており、インテリアに関しての相談や、住宅ローンに関しての相談ができることもあります。

住宅展示場の見学は、通常は予約せずに見ることができますが、少し細かな話をしたい人や、家の建設計画を急いでいる人などは、あらかじめ住宅会社に予約を取っておくことをお勧めします。

住宅展示場を利用するときのポイントと注意点

大きな住宅展示場であれば、何十社もの住宅会社のモデルハウスが並んでいます。
一度に何社も見ると「どの会社のどのポイントが良かったのか」ということが分かりづらくなる場合もあります。
そのため、一度に見学するのは3社までくらいに絞っておくと良いでしょう。

住宅会社によって「収納力がすごい」「防音に優れている」など特徴が違います。
そこで、自分のニーズに合うモデルハウスを見学すると、各社の違いを比較検討しやすくなります。

また、住宅展示場のモデルハウスは、資材はハイグレード仕様で、設備もフルオプションが設置されていることが多いです。
モデルハウスを見て「こんな家が建てられる！」と判断しすぎるのは、あまり望ましくはありません。

まとめ

見学会や住宅展示場の利用ポイントや注意点についてご紹介しました。
実際に人が住むための家を見ることができる完成現場見学会と、住宅展示場のモデルハウスではそれぞれに違いがありますが、どちらも図面だけではわからない細かな場所を見ることができます。

「どんな家を建てたいか」というイメージを膨らませて、理想の家づくりをするためにも、まずは見学会や住宅展示場に行ってみることをお勧めします。